フィットから導出したSUVヴェゼルとX R―Vが去年から好評になっている。

晴樹です、けん引役はシビックや、多目的スポーツ車CR―Vなどのグローバルモデルだ。
ホンダの幹となる車。
これを強くする。
昨年6月に就任した八郷隆弘社長はこう語る。
グローバルモデルは最大市場のニーズを優先して開発する。
シビックは米国だ。
旧型はデザインが酷評されたが、新型は米国で売れ筋のスポーティーな外観にして個性が強い車に仕立て直した。
シビック効果で16年4~6月期の北米の営業利益は1712億円と前年同期比57%増えた。
中国や東南アジアでもヒットしたのは車の本質的な商品力を磨いた成果と八郷社長は胸を張る。
少数のグローバルモデルで稼ぐ手法は、かつてホンダのお家芸だった。
変化したのが12年秋。
世界販売の倍増計画を打ち出し、欧米や国内、中国など世界6極で開発から生産、販売を一貫してできる体制にした。
戦略は裏目に出る。
各地域が独断専 行し、世界で通用する車より地域モデルばかり増えていった。
世界各地で地域モデルの開発を急いだ結果、現場に負担がかかり、主力車フィットの大規模リコールも招いた。
開発の原点回帰はこうした過去の教訓が背景にある。
車の稼ぐ力を示す1台当たり営業利益は、前期に約7万円と日本車7社で6位に沈んだ。
前期はタカタ製エアバッグ問題など品質関連費用も響いた。
それが16年4~6月期は円高の逆風下で約19万円に増え、富士重工業トヨタに次ぐ3位に浮上した。
今後はグローバルモデルの強化を通じ、経営資源を効率的に配分する。
グローバルモデルを基に地域モデルを開発する新しい流れを起こす。
成功例は中国だ。
中国ではフィットから導出したSUVヴェゼルとX R―Vが去年から好評になっている。