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単純なアナロジーには漏れがあるのではないか

晴樹です、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶとはドイツの鉄血宰相ビスマルクの言葉とされる。
過去の失敗を追体験することで、いまの政治へのヒントを得ようと野党も動く。
10月27日、民進党は国会内で近現代史研究会を開いた。
研究会は民主党時代の2005年から続いており、蓮舫氏が代表になってからは初めて 。
学校で学ぶような歴史ではなく、政治家として、その歴史から何を学ばなければならないか。
蓮舫代表はあいさつで、歴史から学ぶ意義を説いた。
安倍政権への対立軸を打ち出すための理論武装にもなる。
研究会の座長を務める藤井裕久財務相は、安倍晋三首相の歴史観だけでなく経済政策にも批判の矛先を向け、行き過ぎた金融緩和に警鐘を鳴らす。
憲法の制定過程については平和憲法押し付け憲法ではなく、幣原喜重郎首相らがつくり上げた概念だと主張。
自民党に根強い押し付け憲法論をけん制する。
失敗の本質は失敗の要因の一つとしてあいまいな戦略目的も挙げた。
著者の一人の戸部教授は3年3カ月で終わった民主党政権の失敗の本質について自分たちが何をすべきか、ど んな国家をつくるべきか。
戦略目的以前にミッションがなかった。
まず政権を取ることだけに集中してしまったと分析する。
今も蓮舫代表がめざす国家の全体像はよく見えず、ミッションはあいまいだ。
英国の歴史家E・H・カーは歴史とは現在と過去との尽きることを知らぬ対話と表現した。
現在と過去の似ている点を見いだそうとすると、何かが浮かび上がる。
だが、似ている現象をそのまま今への教訓と受け止められるのか。
現象はいろいろな要素が絡み合っている。
単純なアナロジーには漏れがあるのではないか。